医大受験を控えている杜丘涼は、義父が亡くなり、母も看病疲れで入院中のため、自宅でひとり勉強をしていた。<br />そんな涼の前に十年ぶりに義兄・一臣が現れる。<br />端正な顔立ちで、医大に進学した義兄に恐れを感じながらも憧れていた涼は、一臣が医大を辞めてメイクアップアーチストになったことを知り驚く。<br />別人のように軽薄な一臣に、涼は白く美しい手を引かれ別世界に連れ出されるが…。<br /> ※本文にイラストは含まれていません