幻影のマイコ
宇宙旅行を可能にする軌道エレベーターの地球駅がモルディブ共和国に完成した21世紀末。
首都マーレの移民局員マイコが失踪した。
手掛かりは、彼女が直前に接触した移民申請者カネダの記録。
そこには「イルカはもういない」という謎のメモが残されていた。
探偵の結城が捜索を依頼されるが、マイコの過去もまた秘密のベールの中だった。
やがて背後に、宇宙開発に反対する過激派環境テロリストが浮上、結城は鍵を握る男を追って地球駅へ。
黒色火薬騒ぎ、整備課職員の死体、そして高性能爆弾……事件は南洋から宇宙へと拡大する。
本格ミステリーとSFを融合させた傑作サスペンス!
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