天正十八年、家康は関白・秀吉から関東二百四十万石への国替えを要求された。<br />そこは、水びたしの低湿地が多い広大な土地。<br />家臣団の猛反対をよそに「関東には、のぞみがある」と受け入れた家康。<br />貧村・江戸を本拠と定め、街づくりに着手。<br />利根川東遷、神田上水、江戸城築城……日本史上最大、驚天動地のプロジェクトが始まった! ピンチをチャンスに変えた究極の天下人の、面目躍如の挑戦を描く快作誕生!