急死した映画監督・峠昌彦の親友・井上は、湖を一望する山中の洋館を訪ねた。<br />三年前、昌彦を育てた実業家朝霞千沙子が不審死を遂げた湖だ。<br />館には「訪問者に気をつけろ」という不気味な警告状が届いていた。<br />死んだはずの「大おばちゃま」の姿を見たと主張する少女。<br />そして冬の雷が鳴る中、新たな死体が……。<br />やがて残されたシナリオから浮上してきた意外な真実とは?