「百獣の王じゃないか。<br />光栄だ」人気バンドのドラマー、崎谷貫太はその風貌から〈笑うライオン〉と呼ばれている。<br />ある日人づてに、母親が倒れたことを知った貫太は、十年ぶりに勘当された実家を訪れることに。<br />母親に嫌われていると思っていた貫太だったが、実家で驚くべき光景を目にする―。<br />(「笑うライオン」)誰もが持つその人だけの歌を、温かく紡いだ傑作小説集。<br />