急逝した父の遺志を継ぎ、山岳写真家として生きることを誓う風間健介。<br />父の愛した厳冬の大雪山で撮影中、絶滅したはずのオオカミに命を救われたという田沢保と出会う。<br />風間は、田沢が亡き父と交流のあったこと、殺人罪で服役していたことを知るが、極寒の中、田沢と共にオオカミを探すにつれ、彼の人間性に惹かれていく。<br />やがて、二人の真摯な魂が奇跡を呼ぶ―。<br />