陸進不動産の金庫から七百万円が忽然と消えた。<br />責任を問われ、経理課の酒巻伸次と御木本平吉が解雇される。<br />金を盗むことができたのは、酒巻含め経理課の六人のみ。<br />納得いかない酒巻は真犯人を突き止めるべく、巧妙な罠を仕掛けるが―(「白い悲鳴」)。<br />事件の陰に潜む哀しい人間模様を描いた四篇を収録。<br />殺人、愛憎、裏切り、復讐…意表を突くどんでん返しのミステリー集。<br />