年の暮れ、慰安のために箱根に出かけた料理屋<はないちもんめ>のお紋、お市、お花は、横暴な札差・伊東屋と泊まり合わせる。<br />年が明けて江戸に戻ると、奇遇にもはないちもんめに、伊東屋の還暦祝いの料理を手伝ってほしいと話が来た。<br />我儘な依頼を渋々引き受けた三人だったが、お花らが給仕する席で主人は毒殺されてしまう。<br />狙いは莫大な身代か? 女三人が悪を糾す。<br />