われ清盛にあらず
寿永二年、京都六波羅を追われ西へと落ちた平家一門。
同年冬、清盛の弟・頼盛の姿は鎌倉にあった。
正妻の子として、一時は清盛に代わる平家の棟梁と期待された頼盛は、なぜ一門を離れたのか。
偉大な兄をひとえに支え続け、決して野心を表にすることのなかった頼盛と、兄があえて殺さず流罪とした宿敵・源頼朝を結ぶ因縁とは? 後白河院、白拍子、仮面の童子蜻蛉……異能のものが、平氏の世の終わりに演じた役割は? 歴史の急変期における英雄の生き様と、たえまない無常の流れを記す幻想の歴史小説。
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