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二重らせんのスイッチ

俺は犯人なのか――。
強盗殺人容疑で逮捕された、桐谷雅樹。
証拠は全て雅樹の犯行を示す!最注目の著者が描く、’冤罪’ミステリー。
「桐谷雅樹。
殺人の容疑で逮捕する。
午前八時十一分」2015年2月、桐谷雅樹の’日常’は脆くも崩れた。
渋谷区松濤の高級住宅地で飲食店経営者が殺害され、現金およそ二千万円を奪われる事件が起きた。
凶器が購入された量販店の防犯カメラに映っていたのは、まぎれもなく自分自身の姿。
犯行現場から検出されたDNA型は雅樹のものと一致する。
紙で切ったはずの手の傷跡、現場付近で寄せられた目撃証言……。
すべては雅樹による犯行を示唆していた。
やはり俺が犯人なのか――自らの記憶、精神をも疑いはじめた矢先、雅樹の不在証明が偶然にも立証される。
しかし、待ち受けていたのはさらなる苦難だった――。




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