遠い他国でひょんと死ぬるや
戦没詩人の’幻のノート’が導く南の島へ――大戦の記憶、民族と宗教、友情と神秘…予測不能の旅に男が見たものは!? 千変万化のエンターテインメント! 激戦地ルソン島で戦死した、詩人竹内浩三の幻のノートを追って――須藤は、TVディレクターの職を捨て、彼の足跡を辿るべく現地へ渡る。
到着直後、謎の西洋人男女に襲われたところを救ったのは、山岳民族の娘ナイマだった。
大戦以来の日本人への反感を隠さない彼女は、須藤をミンダナオ島独立闘士ハサンの家に伴うことに。
だがムスリムの一族は、秘密を抱えていた……。
第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞作
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