妻の終活
末期がんで余命1年の宣告先逝く妻の心情は? 残された夫の胸中は?そして妻は生涯最後の行動に出た――。
夫婦とは、家族とは。
感涙必至の傑作!余命1年。
42年連れ添った妻杏子が末期がんを宣告された。
70歳を前になお嘱託として会社に人生を捧げる一ノ瀬廉太郎は愕然とした。
炊事や洗濯など自分の身の回りのことは何もできないのに、子供じみた意地を張るばかりの夫であった。
そんな父に、娘は母をもう解放してと責め立てる。
妻への後悔と自分の将来に対する不安に襲われた廉太郎は……。
感涙必至の傑作!
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