《鉄錆山脈》での死闘と、帰還の後。<br />ウィルを待ちうけていたのは、めでたしめでたしの幸福な日々でなく、おそるべき更なる脅威でもなく……なんてことはない、ありふれた日常の日々だった。<br />頼れる戦友、剣士レイストフとの友誼と決闘。<br />吟遊詩人ビィと、雪積もる魔法の森での冒険。<br />あるいはいにしえの、無敵の巨人との戦い。<br />そして、灯火の神との祈りと対話。<br />――これは聖騎士の綴る、ひと冬の日々の記録。<br />