王女殿下はお怒りのようです
プラティナ王国とイーリス帝国の戦争は続く。
帝国内の急進派であったディオルグを討ってなお、帝国の攻勢が勢いを増す中、レティシエルが命じられたのは帝国本陣への潜入調査だった。
そこでレティシエルが目にしたのは、無辜の民の魔力を奪い、兵器の動力とする非道な行いだった。
かつて王女であったレティシエルは静かに怒りを燃やす。
必ずこの戦争を止めなければならない、と。
しかし帝国の企みすらも、レティシエルに忍び寄る悪意の序曲に過ぎなかった。
行方を眩ませたはずのサリーニャ。
千年前のレティシエルを知るサラと白の結社。
絡まり合う運命の糸は、すべてレティシエルへと繋がっている――
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