神狩
「稀人は神だ。
しかし、よくない神だ。
お帰り願おう――それが、神逐(かんやらい)さ」その日、政府転覆をもくろむ由井正雪(ゆいしょうせつ)の企てが現実のものとなった。
大火に包まれた穢土(えど)には禍津神(まがつかみ)があふれ、そして割れた空からは護国の稀人が襲来。
禍津神(まがつかみ)を狩る「神狩(カガリ)」を生業とする征十郎(せいじゅうろう)は、これを殲滅せんと己に秘められた絶大なる力を開放する――。
そしてかの弓の名手・与一(よいち)、稀代の陰陽師・土御門各務(つちみかどかがみ)とともに戦い続ける征十郎(せいじゅうろう)の前に、正雪が現れるのであった……。
「八百万もいるんだ、ひとりぐらい増えたって誰も困らないだろうよ」安井健太郎が綴る新伝奇バトルファンタジー。
第1巻後編。
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