京都の織元の御曹司・未紘(みひろ)は天才的な才能を持つ職人・頼人(よりと)に恋をしていた。<br />淡い初恋は成就し、初めてを頼人に捧げた未紘。<br />けれど幸せの絶頂の夜、火事で頼人は職人としての未来を断たれ、未紘の前から姿を消してしまう。<br />そして五年。<br />織元を継いだものの莫大な借金を抱えた未紘を金で買いたいという男が現れた。<br />それは、あの失ったはずの頼人で!? 以前以上に激しく求める頼人に未紘は……。<br />