震災後の東京から大阪に移ってきた新人役者の英介(えいすけ)。<br />大阪のやり方も古くさい旧劇も気に入らず、英介は周囲から浮いていた。<br />だが人気役者の若松半次郎(わかまつ・はんじろう)に窘められ、彼の懐の深さと確かな実力に認識を改めていく。<br />折にふれて半次郎に構われ、嬉しさを隠しきれない英介。<br />そんなとき現代劇で半次郎と共演することになる。<br />だがそれを快く思わない人々がいて……? 大正時代の大阪を舞台に、疾風の恋の幕が開く――!!