高三の春、寿志はひとつ年下の幼なじみ・起から毎日のように漫才をやろうと誘われ困り果てていた。<br />寿志も漫才は大好きだ。<br />だが受け入れられない理由があった。<br />起に片想いしていたのだ。<br />起の望みはプロになることで、つまりコンビを組めば片想いの相手とずっと一緒にいなければならない。<br />それはつらい。<br />起の執念深さに負け、一度だけ漫才コンテストに出場することをOKした寿志だが……?