におう桜のあだくらべ
噺の技術は今ひとつ、だが愛嬌と舞い姿の艶やかさは上方落語界一と評判の山川椿丸。
ある日寄席の主である瀬島から、敵対流派に属する栗梅亭真吾に引き合わされる。
真吾と言えばその技術の高さで注目される若手人気噺家。
瀬島は、決して同じ高座に上ることのなかった椿丸と真吾を揃えて、落語会を開こうというのだ。
互いの藝を初めて目にし、たちまち相手に惚れ込んだ二人。
人目を忍んだ逢瀬が始まるけれど……? 上方落語界が舞台の、明治版ロミオとジュリエット!!
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