自然界では目立つ白銀の鱗を持つ竜人族のシリルは、アゼルとランドール将軍に王都で育てられた。<br />不自由なく不幸ではないものの、国の重責を担う将来を定められた窮屈な日々。<br />その鬱屈をいつしか竜体で飛ぶことで解消するようになっていた。<br />そんなある日、ひそかに訪れた森で聴いたのは、美しい歌声。<br />シリルは、その澄んだ歌声の持ち主であるレヴィに惹かれ……? 「竜は将軍に愛でられる」、新たな’血の絆’の物語。<br />