ホルマリン漬けの銃弾
奇妙な転校生が、潮風とともに金田昇のクラスにやってきた。
転校生の名は堀間リン。
真っ白な髪と肌が印象的な少女である。
儚げなリンにクラス中は湧き立ったが、すぐにその熱気も冷え切ってしまう。
なぜなら、彼女はとてもホルマリン臭かったからだ。
最初は敬遠していた金田だが、臭いに慣れてくるとリンの可憐さに心を奪われていく。
夏休みに突入する終業式の日、金田は勇気を出してリンを遊びに誘うことに成功し、彼女の家に招かれるのだが――刺激臭漂う不可思議な一話約一万文字のヒューマンドラマ短編集。
(発行:UDリバース株式会社)
更新中です。しばらくお待ちください。