長靴を嗅いだ猫
喋るのが苦手でワープロでしか返事しない作家、未来の天気をピタリと当てる男、物の怪からの相談を受ける男、鉄で出来た村長。
楠田文人の短編に登場する不思議なキャラクターは、目立つパフォーマンスをする訳でも、派手な格好をする訳でもない。
ただ淡々と普通に生活している。
そして、周りの人も取り立てて騒ぐでもなく、当たり前のようにそれを受け入れている。
ありえないシチュエーションのなかに、穏やかな日常があるという「不思議」。
この「不思議」こそが、楠田文人の持ち味である。
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