研修医時代にお世話になった医局長の教授昇格祝賀記念会に参加するため、十年以上ぶりに金沢を訪れた。<br />なつかしい顔ぶれの中に、独特な雰囲気を感じ取る。<br />それは私だけにわかる存在。<br />唯一私と同じ感覚を持つ人。<br />そして、ずっと会いたかったその人との再会は、意外な形へ展開していく。<br />