子供の入学式以来のママ友、霧子が深刻な病に冒された。<br />目の前で少しずつ、少しずつ敗北していく霧子…。<br />霧子は私に問い続ける。<br />「なぜ私なの、どうして助けてくれないの」と。<br />臆病者の私。<br />偽善者の私。<br />私は逃げていく…。<br />私でなければいいのだ。<br />私が死ななければいいのだ…。<br />どうしようもない、どうしようもない…。<br />友人関係の心の奥底・感情のうねりを描いた小説。<br />