時は平安──立身出世を夢見て妻子を置いたまま都へ上ってしまった父を追い、四歳の少女・茨木は母と一緒に平安の都を目指していた。<br />しかし二人は、呪われた棄都・長岡の都に迷い込み、そこで母は息絶えてしまう。<br />一人残された茨木を、黒蔵主という鬼が襲い、少女は鬼の毒に侵されてしまった。<br />果たして茨木の運命は!? 平安時代の英雄たちが大活躍する、著者渾身のスーパーお伽草子!