三十歳になっても未だ独身の大池織子は、生きがいや夢を持たず退屈な毎日を送っていた。<br />小さい頃にもっと遊びたかった、もっと勉強したかった。<br />そんな思いを抱えたまま家に帰り、ふと小さなころに父に貰った自由帳を思い出した。<br />そのノートは、「夢や願いを書き、二十年後に開くと願いが叶う」というものらしい。<br />半信半疑のまま、自由帳を開いた織子は、自ら小さい頃に願った夢の世界に入ってしまう。<br />