小さい頃に読んだ『人魚姫』のお話。<br />それはアンデルセンが書いた昔々のお話。<br />小さい頃には気付かなかったその奥にある人魚姫のつらさ。<br />自分を人魚に見立てて、恋する心情を短歌に詠んでいく恋の歌物語。<br />歌から広がっていく透明な世界観。<br />現代の人魚の恋の行方は……。<br />歌集のようで歌集ではないような物語。<br />