一人の語り手によって語られていく恋のお話。<br />平安朝恋物語シリーズの二作目。<br />表題作「ささ蟹の知らせ」は、侍従の薫物の香りに惹かれ、香の調製を学ぼうと蔵人少将が通うようになります。<br />次第にお互い惹かれ合っていきます。<br />しかし、ある日蔵人少将の父左大臣によって、二人の仲が裂かれてしまいます。<br />諦めきれない蔵人少将は、侍従を探し始めます……。<br />他「露草のような君」「空より降る桜」の二編を収録。<br />