保険会社に勤務する「ぼく」は、弟を交通事故で亡くした無神論者。<br />ある時、門前町の夜店で金魚をもらった。<br />頭をよぎる「夜店の金魚に縁起の良い名前を与えると長生きする」という迷信。<br />それが本当になれば、目に見えないものの実在は証明されるのだろうか。<br />それ以来、夢に女の子が現れるように――。<br />