千三百年余もの時を超えて、今も読まれ続けている現存するわが国最古の歌集である『万葉集』。<br />今回は皇子たちの歌について考察していきます。<br />悲劇の皇子と言われる有間皇子や大津皇子の歌をはじめ、時の権力者であった中大兄皇子、政治的に不遇であった志貴皇子、政治的に有能であった高市皇子の歌についてみていきます。<br />