佛圓龍生は幼い頃にあれこれ捜し当ててきた結果、今では『失せもの捜しの佛圓龍生』と評判をとっている――が、そのほかではごくごく平凡な(?)中学生。<br />ある日、見も知らない同級生に、「土の出どころを捜してほしい」と奇妙な相談を持ちかけられる。<br />となれば、龍生が向かう先はただひとつ。<br />失せもの捜しを請け負う狸夫婦、お縞と雪之丞が営む『たぬき堂』だ。<br />龍生はお縞を伴い、同級生・仁崎のもとへ赴くのだが――。<br />