君に捧ぐ 我が剣の凱歌?テンプル騎士団幻想?
――14世紀、フランス王国。
さすらいの剣士・ヴァンサンは、オルレアンの宿屋でこれからパリ大学神学部の学生となるというルイ・アントワーヌ・ダンジューに出会う。
人間味を感じさせぬ冷たい美貌やラテン語の素養に加えて、身分の高さを窺わせるその少年に興味を惹かれるヴァンサンであったが、秘密の任務のために彼の愛馬を勝手に借りてパリへと急ぐことに。
いち早くフランスの首都であるパリに到着した彼は、三人の青年騎士と合流した。
彼らが目論むのは、フランス王・フィリップ四世に異端と迫害され、市中の牢獄に囚われているテンプル騎士団の幹部たちの救出――美貌の神学生との恋と、大いなる使命との間で揺れ動くヴァンサンの運命の行方や如何に?
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