雨のち晴れのマリッジブルー
結婚式に出席した帰り道、麻衣はばったり佑哉に出会う。
佑哉もまた、引き出物の袋を提げていた。
「もしかして……」麻衣の胸に暗い予感が浮かぶ。
今日は、大学時代の友人・塔子の結婚式だった。
その塔子は、佑哉と付き合っていた。
後味の悪さを消すために、二人はレストランバーへ入る。
そこで、佑哉から「実は、創の結婚式だったんだ」と打ち明けられた。
「やっぱり……」麻衣は暗澹たる気持ちになった。
創は、麻衣が付き合っていた相手だったから。
「一方的に別れを告げられた者同士、雨が降る日に再会するなんて」麻衣は呆然とした。
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