会社の同期と交際していたけれど、あをいは裏切られて失恋した。<br />同僚たちから好奇の目で見られ、いたたまれなくなって会社を辞めた。<br />もう二度と恋はしない。<br />誰も好きになりたくないと思っていたのに、取引先の相手だった慈雨と再会して心が揺らぐ。<br />慈雨とは話が合うと感じていた。<br />けれど、お互いに踏み込めないまま「仕事の知り合い」以上にはなれなかった。<br />それには理由があった。<br />慈雨は手痛い失恋を経験していた。<br />