中学時代、美乃里はクラスメイトから嫌がらせをされて学校へ行けなくなった。<br />周囲はたちまち美乃里から距離を置いたが、美術部の副顧問・堂園だけが励ましてくれた。<br />「学校へ行けなくても、大好きな美術は続けよう」それが堂園と繋がる唯一の方法だと信じて。<br />ついに美乃里の想いは通じた。<br />二十歳の誕生日を迎える秋に、堂園と再会することができた。<br />