風薫る
鑑《かがみ》セリカは高校三年生。
爽やかな季節だというのに憂鬱。
何故なら、自分の進路を決めかねているためだ。
セリカは、祖母と両親の四人家族。
両親はエステサロンを経営していて、家事の全てをセリカに頼んでいる。
自分はこのまま家事手伝いを続けるのだろうか。
広い世界で羽ばたきたいと思うけど、夢見ることは許されないのだろうか。
そんなセリカに、クラスメイトの真人は「モデルになって」と急接近。
真人は大阪出身で、転校経験が豊かな「自称・超無国籍博愛主義者」。
カメラマン志望の真人は「一枚の雄弁さ」をセリカに熱く語る。
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