小学校の入学式で出会った日から、香純は翔太郎に恋をしていた。<br />けれど、翔太郎はサッカーに打ち込むために、すべての告白を断っていた。<br />その気持ちを尊重して、香純は自分の想いを胸の中に隠してきた。<br />高校の卒業式。<br />長い片想いに区切りをつけるために、香純は翔太郎に打ち明けることを決意した。<br />そんな香純に、クラスメイトの宏己が告白した。<br />「好きです」と。<br />宏己はサッカー部のメンバーであり、翔太郎の親友だった。<br />