ダンボールに捨てられていたのはスライムでした
魔装具職人の青年が拾ったのはスライムだった。
愛した女性との約束を守るため、優しい奇跡が巻き起こる!竜が空を舞い、その横をジャンボジェットが通り過ぎる。
列車は空を飛び、車は魔法で動く。
そこは科学と魔法が融合した世界。
一人の大学生が、一人の少女を救おうとあがいていた。
大学生の名は植木信。
「魔装具」を作る職人だ。
信はその魔装具を使って寝たきりの友人を救おうとしていた。
ただ、子供の頃から何年も研究を続けているが、成果は出ない。
植物状態の友人は、どんどん容態が悪化していく。
このままだと、何もできずに死なせてしまう。
病院で新型の魔装具を試すが、うまくいかない。
今日もだめかとため息をついて、信はいつものアルバイトに向かう。
魔装具づくりにはお金がかかる。
少しでも稼ぎが必要だった。
アルバイトを終えて家に帰る時、信はダンボールが捨てられているのを見つける。
その中に入っていたのは頭にフサフサのタンポポが生えた、緑色のスライムだった――――。
伊達 祐一(だてゆういち):宮城県在住。
本作にてデビュー。
Keepout(キープアウト):東京在住のイラストレーター。
ライトノベルなど書籍の挿絵・キャラクターデザイン・CDジャケット・動画音楽PV・ソーシャルゲームイラストなど幅広い分野でイラスト制作。
主なラノベ作品に「異世界薬局」など。
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