丸山健二文学賞 第3回受賞作品。<br />主人公の若者は、自衛隊員となり、日々激しい訓練に明け暮れる。<br />根源的な「自由」が抹殺される軍隊において、やがて若者のたった独りの反乱が始まる。<br />個を尊び、孤を畏れぬ若者――弱者を食い物にして強者のみが肥え太る、そんな劣化し閉塞した現代を生きることは可能か。<br />