前人未到の脳死肝移植を成功させた当麻は、達成感に身を震わせた。<br />しかしそれは激しいバッシングの始まりでもあった。<br />院内の医師からの抗議、県警からの査問、肝移植研究会の除名勧告など予想外の出来事が起きる。<br />理解者だった島田院長も、近江大が医師派遣停止の通達をするや支え切れなくなる。<br />孤立を深めた当麻は、ついにある決断を下す―。<br />