男が長いことつかっていたバスタブの湯は、はたして、スープか――? 毒きのこを食べに長野に出かけたマル、彼への桐子の暖かな想いを綴る「4U」。<br />死んだ風変わりな少女の記憶を辿り、デビュー前の自らを思い起こす「眠りの材料」。<br />右手のない渚子、彼女の義兄への激しい想いと、熾烈な自己愛を描く傑作「天国の右の手」ほか、9つの恋のケミストリーを収録した珠玉の作品集。<br />