「私は変わらなきゃいけない」。<br />マサヒコに後ろから揺さぶられながら、二十二歳の翠は決意する。<br />かっこよくて自惚れ屋で自分勝手。<br />絶対に女を幸せにしない男、マサヒコ。<br />束の間彼とすれ違い、交わった六人の女たちは、彼を捨てることで人生の一歩を踏み出す――。<br />女たちのまっすぐな気持ちを赤裸々な性とともに描く、キュートで切ない連作小説。<br />