帝都証券に勤める松尾周二(32)は、突然三日後の営業所の閉鎖を告げられる。<br />一人を除いた、すべての社員の解雇。<br />心の整理もつかないまま閉鎖処理に追われる中、真面目一本の所長が姿を消し……。<br />夢もなく仕事も恋も中途半端、でも変わらない今日が、明日へ続くと信じてた――。<br />迷いながらも、懸命に道を切り開く仲間たちの姿を描く、切なくて優しい大人の青春小説。<br />