夫との冷めた関係を持て余し、官能小説を書き始めた新進作家の結城霞は、ベテラン画家の神城鴻と出会う。<br />魅かれ合う二人は最初、控えめな、やがて熱烈な恋文を何度も交わし、逢瀬を重ね、過激な愛の世界にのめりこむ。<br />が、愛すれば愛するほど苦しく、ものたりなくなってゆく――。<br />大人の男女の性愛の日々が燃え尽きるまでを描いた官能小説。<br />