主婦・小夜子が美容師・海斗から受け取った、一本の営業メール。<br />それを開いた瞬間から、小夜子は自分でも理解できない感情に突き動かされ、海斗への執着をエスカレートさせる。<br />明らかに常軌を逸していく妻を、夫の光太郎は正視できない。<br />やがて、小夜子のグロテスクな行動は、娘や海斗の恋人も巻き込んでゆく。<br />息苦しいまでに痛切な長篇小説。<br />