十一屋に、見ず知らずの僧侶が瀕死の状態で駆け込んできた。<br />蘭学者として、医学にも明るい宗介の手当ての甲斐あり、僧侶は順調に回復する。<br />だが用心棒の小次郎は、僧侶がどうやら、宗介の昔馴染みであることを隠しているらしいことに感づく。<br />同じころ、ある町人から、宗介の出生にまつわる恐るべき噂を耳にして――。<br />人気シリーズ第三弾。<br />