中国旅行中にタクラマカン砂漠近郊の村から、自転車に乗ったまま忽然と姿を消した瀬戸雅人。<br />彼の帰りを待つ千春と幼子のせつ。<br />血のつながりのない弟・紀代志がその足跡を辿るうちに明らかになる兄の人生──。<br />少年期からの憧れ、黄河源流にある「星宿海」とは? 雅人が抱えていた戦後から現代に至る壮絶な人間模様を、抒情豊かに貫く感動巨編。<br />