女性の裸を描き続けているヌード専門画家のミク。<br />静かな生活を愛する一方で、誰かに強く揺さぶられることを願っていた。<br />初めて開いた個展に美しい青年が現れたとき、ミクの体を始まりの予感が駆け巡る――。<br />誰にも似ていない感性で愛の屈辱と恍惚を描くデビュー小説。<br />恋した男に失望し、見限っていく心模様を鋭くとらえた書き下ろし短編も収録。<br />