女性と恋愛経験のない東大院生の藤井は同じ院生の響子を好きになる。<br />が、響子はまったく気がなく逃げるようにカナダに留学。<br />すぐに追いかけて藤井もカナダへ、響子と同じ寮に入る算段をとる。<br />執拗な藤井に響子は「諦めてください」と懇願の手紙を寄越すが、逆に藤井は響子を説得しようとさえする。<br />どれほど嫌悪されても怯まぬ愛の一方通行、究極の告白小説。<br />