黒船の砲声が切って落とした維新の幕。<br />あらゆる価値観が激変する中、旗本の二男坊、久保田宗八郎と片瀬源之介の人生も激流に飲み込まれていく。<br />武士に嫌気がさした宗八郎は芝居に出合い、狂言で生きる決心をする。<br />一方、源之介は徳川家への忠誠心から陸軍に志願するが……。<br />時代に翻弄される名もなき若者=あどれさんの青春と鬱屈を活写した傑作。<br />